『WYNTON MARSALIS』の5曲目は【SISTER CHERYL】(以下【シスター・シェリル】)。
【シスター・シェリル】は,5人の高い表現力が結実したミディアム・ナンバー。特にロン・カーター&トニー・ウイリアムスが創りだすグルーヴ感はジャズ特有のアーシーな“あれ”である。
1分37秒から始まるウイントン・マルサリスのソロ,2分49秒からのハービー・ハンコックのソロ,3分56秒からのブランフォード・マルサリスのソロは互いに自己主張してケンカするのではなく,協調・調和のインタープレイに徹している。
最初にウイントン・マルサリスが作った流れを,ハービー・ハンコック~ブランフォード・マルサリスが引き継いで,自分のアドリブの中に組み入れていく。
ロン・カーター&トニー・ウイリアムスのリズム隊も,フロントとの協調・調和を基本としながら“百戦錬磨”の2人だけが感じるであろう,自由かつ堅実なビート! 5人全員が“超一流”! 流石の一言しか出ない!
WYNTON MARSALIS : Trumpet
BRANFORD MARSALIS : Soprano Saxophone
HERBIE HANCOCK : Piano
RON CARTER : Bass
TONY WILLIAMS : Drums
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