アート・ペッパー / ペッパー・ジャム / BLUE’S BLUES

4.5

『PEPPER JAM』の3曲目は【BLUE’S BLUES】(以下【ブルース・ブルース】)。

 【ブルース・ブルース】の入りは「ホッと一息」的な柔らかい演奏でブルース形式でのセッションだと思って聴き始める人が多いと予想する。

 しかしセッションが進むにつれて,いつしかブルース形式からも逸脱した“熱狂のるつぼ”に全員が迷い込む。

 全ては2分39秒から7分42秒まで続くアート・ペッパーアルトソロから始まっている。恐らくは当初の予定時間を超えて,延々とアート・ペッパーアルトソロが続いていく。

 中々終わらないアルトソロに業を煮やしたメンバーたちがついに暴走を始める。エレピによる仕掛けとリズム隊のアタックが次々に繰り出される展開に刺激されたのか,アート・ペッパーからタスキを受けたハロルド・ランドバディ・コレットツインテナーが疾走する。

 アート・ペッパーのロング・ソロ終わりを待っている間のリズム隊のプッシュを聴いていると,頭では自分がプッシュされたわけではないと分かってはいるはずなのに,あたかも自分自身がプッシュされた感じがしたのだろう。
 ツインテナーによるアドリブがスタートした瞬間の音が完全に出来上がってしまっている。競走馬がそうであるように,ブッチ・レイシーエレピに,ジェフ・リトルロンベースに,ジム・プランクドラムに調教されてしまっている。

 【ブルース・ブルース】のガッツリ感の要因はアート・ペッパーにある。セッション・メンバーにムチを入れ,あとは全体を見守っている。
 【ブルース・ブルース】でのアート・ペッパーが「オーラ」を放っている。

 
ART PEPPER : Alto Sax
HAROLD LAND : Tenor Sax
BUDDY COLLETTE : Tenor Sax
BLUE MITCHELL : Trumpet
BUTCH LACY : Electric Piano
JEFF LITTLETON : Bass
JIM PLANK : Drums

PEPPER JAM-1
PEPPER JAM
アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION

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