マイルス・デイビス / ラウンド・アバウト・ミッドナイト

5.0

'ROUND ABOUT MIDNIGHT-1 ある偽札の専門家は次のように述べている。「意外なことだが,紙幣が本物かどうかを確かめる最善の方法は,おおむね,自分の視覚や触覚をたよりに,ごく一般的な方法で判定することだ。大抵人々は,正確な方法を知らなくても偽札を見分ける」。
 言い換えるなら,偽札を見分ける最良の訓練は“本物に対する感覚”を磨くこと。その感覚を掴みさえすれば,偽札を受け取ったとしても,それがまがいものであることを瞬時に判断できるのだろう。

 さて,この記述は“本物の”ジャズを聴き分けることにも当てはまる。繰り返し本物を聴くことが,ジャズの本質を掴む一番の近道なのである。
 では繰り返し聴くべき“教材”とも呼べるアルバムとは何だろう?

 管理人の答えは“帝王”マイルス・デイビスである。とりわけ『’ROUND ABOUT MIDNIGHT』(以下『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』)である。
 この推薦理由は簡単なのだが,まだ正式にプレス・リリースされていないので,今は答えることができない。今後の「スーパートリビア」シリーズのランキングに注目してほしい。ただ,ここで一つ断言できることは,この推薦理由は管理人の独断と偏見ではない,と言うことである。

 個人的にはマイルス・デイビスと来れば“電化マイルス”ばかり聴いているのだが,4ビートのマイルス・デイビスと来れば『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』か『カインド・オブ・ブルー』の二択に自然としぼられるはずなので,まず間違いはない。

 トラック単位で選ぶとしても【ラウンド・ミッドナイト】【オール・オブ・ユー】【バイ・バイ・ブラックバード】【ディア・オールド・ストックホルム】の4曲については,マイルス・デイビス名演と比較してどうなのか?的な「絶対基準」ともなっている。「間違いないっ!」(by 長井秀和)。

 ところで,マイルス・デイビスについて語るのは,正直,得意ではない。理由はマイルス・デイビスについての著作を(特に中山康樹関連を)多く読んだせいなのかもしれないが,もはや自分の言葉で表現する余地など残されてはいないからである。

'ROUND ABOUT MIDNIGHT-2 “ジャズの帝王”“泣きのミュート”“偉大なバンド・リーダー”“ジャズの歴史の生き証人”などなど,全てまさしくその通り! もはや管理人オリジナルの称号など考えつきません。

 『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』は,そんな“桁外れ”のマイルス・デイビスの代表作&全てのジャズ批評家が認めた名盤中の名盤

 『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』に関しては,他の著名な評論を読み比べながら聴き込まれることを,ここに勝手に許可します。
 読者の皆さんが,まがいもののジャズを掴まされることのないことを祈りながら…。

 
01. ‘Round Midnight
02. Ah-Leu-Cha
03. All Of You
04. Bye Bye Blackbird
05. Tadd’s Delight
06. Dear Old Stockholm

 
MILES DAVIS : Trumpet
JOHN COLTRANE : Tenor Sax
RED GARLAND : Piano
PAUL CHAMBERS : Bass
PHILLY JOE JONES : Drums

(コロムビア/COLUMBIA 1957年発売/CSCS 5138)
(ライナーノーツ/ジョージ・アバキャン,藤本雄三)
アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION

コメント

タイトルとURLをコピーしました