『ELEGANT GYPSY』の2曲目は【MIDNIGHT TANGO~PERCUSSION INTRO】(以下【ミッドナイト・タンゴ~パーカッション・イントロ】)。
『エレガント・ジプシー』の『エレガント』の部分を一手に引き受けているのが【ミッドナイト・タンゴ~パーカッション・イントロ】である。
イントロ20秒からのアル・ディメオラの“溜めた入り方”が最高にエレガントだし,36秒から1オクターブ上げてくるハイ・センスが超エレガント!
ここでの「インテリ感」が『エレガント・ジプシー』を1枚聴き終えるまで続くのだから大したものである。高中正義や渡辺香津美には絶対に出せない「インテリ感」が素晴らしい。
2分31秒からのギターが官能的でドラマティックで,脳の内側を連続して攻撃してくるすぎるスパニッシュ・グルーヴ・プログレ・ショーで超カッコイイ! 【ミッドナイト】に【タンゴ】を踊る映像が脳内のプロジェクターに大映しになる! 凄すぎるぞ,アル・ディメオラ!
…と,そこへ6分17秒からの【パーカッション・イントロ】が流れ出すのだが,これって完全な編集ミスでしょう,ソニーさん?
【ミッドナイト】はフェードアウトして終わりのはずでしょう? 【パーカッション・イントロ】は【イントロ】の言葉通り,3曲目の【地中海の舞踏】続く【イントロ】部分なのだから,2曲目の終わりにくっつけるのではなくて3曲目の頭に組み込むべきものでしょう?
でもレニー・ホワイトのティンバレスとミンゴ・ルイスのパーカッションによる【パーカッション・イントロ】が実に能天気なでして「ザ・インテリ」な【ミッドナイト・タンゴ】の雰囲気を調和する「一服の清涼剤」として楽しんでもおります。
AL DiMEOLA : Electric Guitar, Acoustic Guitar, Castanets, Arp Synthesizer, Maracus
BARRY MILES : Electric Piano, Acoustic Piano
LENNY WHITE : Drums, Timbales
ANTHONY JACKSON : Bass Guitar
MINGO LEWIS : Congas, Shakers
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