ゲイリー・ピーコック,キース・ジャレット,ジャック・ディジョネット / テイルズ・オブ・アナザー / TRILOGY II

5.0

『TALES OF ANOTHER』の5曲目は【TRILOGY Ⅱ】(以下【トリロジーⅡ】)。

 【トリロジーⅡ】は,とにもかくにもキース・ジャレットである。突出したキース・ジャレットの“独り舞台”に歪んだピアノ・トリオの主従関係が浮き彫りになっている。

 2分40秒からのキース・ジャレットピアノが,早くも30秒後には絶頂を迎える。そしてその絶頂が6分57秒から7分0秒のフレーズで綺麗に落ちきるまで持続するのだから,聞いているファンもそうだが,同時進行でインプロヴィゼーションを支えている,ベースゲイリー・ピーコックドラムジャック・デジョネットからしたら「たまったものじゃない」はずだが,これは別の意味で,キース・ジャレットの絶頂を目にして「たまったものじゃない」はずである。

 キース・ジャレットの絶頂は必ずしも,あのあえぎ声とイコールではないのだが【トリロジーⅡ】に関しては,まずは先にピアノが鳴ってその後にキース・ジャレットがあえぐ,のタイムラグが短いと思う。

 キース・ジャレットが,3分10秒からあえぎ声を大波のリズムで発し始めるのだが,特に4分9秒からのあえぎ声は,志村けんのバカ殿のようであって,大変滑稽なのに凄すぎて全くもって笑えない。キース・ジャレット渾身の“畳み掛ける”ピアノが凄すぎる。

 絶頂の中の絶頂,あえぎ声のハイライトが6分36秒から43秒までの“あえぎ声の裏声”! 本当は聞きたくない音のに,もっともっと快感を求めてしまう。プリーズ・ローズ・アン!

 
GARY PEACOCK : Bass
KEITH JARRETT : Piano
JACK DeJOHNETTE : Drums

TALES OF ANOTHER-1
TALES OF ANOTHER
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