ギル・エヴァンス / ギル・エヴァンス・ライヴ・アット・ザ・パブリック・シアター / ANITA’S DANCE

5.0

『GIL EVANS:LIVE AT THE PUBLIC THEATER DISC 1』の1曲目は【ANITA’S DANCE】(以下【アニタズ・ダンス】)。

 【アニタズ・ダンス】は,マイルス・デイビスとのコラボだけでは絶対にイメージすることのできなかった“電化マイルス”ならぬ“電化ギル”の“最高傑作”である。

 ギル・エヴァンス自ら率先してエレピを弾いているのだが,ロック調のリズムに乗ったピート・レヴィン菊地雅章によるシンセソロ・バトルでの盛り上がりっぷりが【アニタズ・ダンス】のハイライト!

 ピート・レヴィン菊地雅章の2人が同じスタイルで,徐々にテンション高めで徐々に熱気を帯びていく演奏スタイルでシンセソロを弾いていくが,これがバック・バンドと完全に呼応したアドリブであって,ソロのはずなのに同時に何人も引き連れているかのような分厚いソロは,それってつまりはマルチなシンセイザーという楽器の性格からきたものなのか?

 続くルー・ソロフトランペットソロが素晴らしい。ルー・ソロフトランペットソロによって,それまでのロック・コンサートのような雰囲気が,一気にジャズ色に塗り変えられていく。

 ギル・エヴァンスジャズオーケストラの要として,要求の厳しいリード・トランペット・パートを演奏しながらも,その流れを汲むアドリブを瞬時に演奏できるアイディアの素晴らしさ!

 凛としたたたずまいのルー・ソロフトランペットに,ギル・エヴァンスと同じアレンジャーにしてピアニストであるデヴィッド・マシューズが,マンハッタン・ジャズ・クインテットマンハッタン・ジャズ・オーケストラのリード・トランペッターとして“喰いついた”&“手放さない”理由が分かる?名演である。

 
GIL EVANS : Electric Grand Piano
MASABUMI KIKUCHI : Synthesizer
PETE LEVIN : Synthesizer
TIM LANDERS : Electric Bass
BILLY COBHAM : Drums
ALYRIC LIMA : Percussion
ARTHUR BLYTHE : Soprano Saxophone, Alto Saxophone
HAMIET BLUIETT : Baritone Saxophone, Alto Flute
JOHN CLARK : Frenh Horn
LOU SOLOFF : Trumpet
JOHN FADDIS : Trumpet
HANNIBAL MARVIN PETERSON : Trumpet
GEORGE LEWIS : Trombone
DAVE BARGERON : Trombone, Tuba

GIL EVANS:LIVE AT THE PUBLIC THEATER-1
GIL EVANS:LIVE AT THE PUBLIC THEATER
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