『TWENTY ONE』の3曲目は【DRUMMER’S SONG】(以下【ドラマーズ・ソング】)。
当の作曲者であるジェリ・アレンの右手と左手が混乱してしまいそうな複雑なメロディーとリズム。機械仕掛けで単調な曲なのに,演奏が進むにつれて,何とも凄い“生き物”が飛び出してくる。
ジェリ・アレンの意識もピアノではなくドラムの方に向いている。【ドラマーズ・ソング】がジェリ・アレンの手から離れて,ひとりでに踊り始めている。
いや~,トニー・ウィリアムスの表情豊かなドラミング! トニー・ウィリアムスのドラムが細かく細かく,ピアノとベースまでも刻みまくる! この手数の多さと全体像が“絶対に”トニー・ウィリアムスの【ドラマーズ・ソング】!
つくづく【ドラマーズ・ソング】とは“永遠に”【トニー・ウィリアムス・ソング】のことである,と実感する。
GERI ALLEN : Piano
RON CARTER : Bass
TONY WILLIAMS : Drums
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