『TWENTY ONE』の4曲目は【INTROSPECTION/THELONIOUS】(以下【イントロスペクション~セロニアス】)。
上手なセロニアス・モンクが弾く【イントロスペクション】が【イントロスペクション~セロニアス】である。
おおっと失言。セロニアス・モンクは決して下手なピアニストではない。ジェリ・アレンが真似るではなく演じて弾いた【イントロスペクション~セロニアス】でのセロニアス・モンクが実に饒舌に聴こえる,という意味である。
ジェリ・アレンはセロニアス・モンクの演奏スタイルを完璧に消化している。その上でジェリ・アレンの考える“モンクス・ミュージック”を披露してくれている。
【イントロスペクション~セロニアス】は完全なるジェリ・アレン・スタイル。
ただし【イントロスペクション~セロニアス】から聴こえてくるのは,難解なジェリ・アレンではなく,同じ難解でも陽気で開けっぴろげなセロニアス・モンクの響きが強い。
GERI ALLEN : Piano
RON CARTER : Bass
TONY WILLIAMS : Drums
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