『ＷＡＹＮＩＮＧ ＭＯＭＥＮＴＳ』の４曲目は【ＤＥＡＤ ＥＮＤ】（以下【デッド・エンド】）。
【デッド・エンド】は，ウェイン・ショーターとフレディ・ハバードによるダイナミックな掛け合いが聴き所である。
ウェイン・ショーターのテナー・サックスが，高速ノンビブラートで一気に畳み掛ければ，フレディ・ハバードのトランペットが尻上がりのハイノートで応戦しつつ，艶やかな輝きを増していく。
両雄の名バトルにして，最高のコンビネーションで展開する上物に比べて【デッド・エンド】が名演に成り得なかった理由は，単調なリズム・キープに終始したリムズ隊に原因がある。
リズム・セクションが“もたついたような”演奏では「上物（じょうもの）の上物（うわもの＝フロント）」の躍動感が伝わって来ない。
WAYNE SHORTER : Tenor Saxophone
FREDDIE HUBBARD : Trumpet
EDDIE HIGGINS : Piano
JYMIE MERRITT : Bass
MARSHALL TOMPSON : Drums
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