ビル・エヴァンス / ポートレイト・イン・ジャズ / AUTUMN LEAVES (TAKE 2)

5.0

『PORTRAIT IN JAZZ』の3曲目は【AUTUMN LEAVES(TAKE 2)】(以下【枯葉(テイク2)】)。

 【枯葉(テイク2)】はモノラル録音。モノラルゆえ一音一音の粒立ちには欠けるが,全体のまとまりはステレオ以上である。

 これ以降はオーディオ論になってしまうのだが,スピーカーは2WAYより3WAY,3WAYより4WAYの方が音がいい,と勘違いしている人が多いのでは?
 確かにマルチウェイは特定の音域だけを扱うので有利な面を持つことは事実だが,アンプからの出力がダイレクトにボイスコイルに流れ込むフルレンジ1発の方が音質的には断然いい(無論,フルレンジの質がいい場合に限った話)。

 この理論の延長線上に,アナログレコードCDがある。最近はSACDも登場し,一概にどちらがいいとは言い切れないのであるが,管理人の中では,最高に調整されたプレーヤーで聴く“あの”アナログレコードの音をCDはまだ完全に越え切れていないと思う。

 【枯葉(テイク2)】のレビューから逸脱してしまったが,要は“まとまりの良さ”では【枯葉(テイク2)】! ピアノ・トリオの“品の良さ”が素直に伝わってくる。
 一方,ビル・エヴァンスにしてもスコット・ラファロにしても“アドリブの冴え”では【枯葉(テイク1)】か?

 う~ん。【枯葉(テイク1)】と【枯葉(テイク2)】のどちらを取るか。この判定は難しい。
 管理人は逃げません。ここはキッパリ【枯葉(テイク2)】推し,と発表させていただきます!

 さて,この【枯葉】の2テイク。そのどちらを好むとしても,瞬間瞬間に訪れる,そのテイク特有の微妙な違いを聴き逃さないでいただきたい。ただし,そこばかりを追いかけると“木を見て森を見ず”の落とし穴にはまってしまう。
 そう。『ポートレイト・イン・ジャズ』での【枯葉】の魅力は“奇跡の3人”と呼ばれたビル・エヴァンス・トリオのインタープレイにある。

 特に全く話題になることがないが,後の“新・帝王”ポール・モチアンの音楽力! この大枠だけはしっかりと押さえておいてほしい。

 
BILL EVANS : Piano
SCOTT LaFARO : Bass
PAUL MOTIAN : Drums
 

PORTRAIT IN JAZZ-1
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