『THE GENIUS OF BUD POWELL』の8曲目は【HALLUCINATIONS】(以下【ハルシネイションズ】)。
【バドゥ】としてマイルス・デイビスによってトリビュートされた【ハルシネイションズ】は意外なほど“あっさり系”である。 ← そりゃぁ,マイルス・デイビスの9重奏楽団を聴き慣れた耳には“あっさり系”に聴こえるわなぁ。
ここに管理の“後悔の日々”がある。『クールの誕生』収録の【バドゥ】を先に聴いてしまったばっかりに【ハルシネイションズ】をバド・パウエル一流の名演と認めつつも,いかんせん“あっさり系”第一印象が抜けきらない。
かたや超大物9人衆。かたやパウエル唯1人。すでに勝負は決している。これがバラード・ナンバーであればソロ・ピアノにも勝機があったかもしれないが【ハルシネイションズ】は“バップ”ですので…。
マイルス・デイビスに影響されまくって冷静な批評ができない自分と対峙する。
そう。管理人にとっての【ハルシネイションズ】とは『自己との対話』のビル・エヴァンスなのである。
BUD POWELL : Piano
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