セロニアス・モンク / ソロ・モンク

5.0

SOLO MONK-1 正直,管理人はソロ・ピアノが好きではなかった。『SOLO MONK』(以下『ソロ・モンク』)と出会うまでは…。

 ジャズの本質はインプロヴィゼーションにあり,曲の構成は決まっていても,その場その場で,その瞬間に“最善”と感じたフレーズが自由に飛び交いあう。
 そこで“インタープレイ”! 当初そのジャズメンが考えてもいなかったフレーズが,互いにプレイし“切磋琢磨”し合ううちに,なにかの拍子で飛び出てくる! 名演と呼ばれるものの中には,当のジャズメン自身が“俺の中にこんなフレーズが眠っていたのか?”と驚いている節さえある。

 そう。深い井戸の泉から良いものだけを汲みだしてくれる。これぞインスパイア=インタープレイの醍醐味!  
 ゆえに管理人はピアノに限らず,自己完結のソロ・アルバムには,その“共演の妙”という楽しみが奪われた気がして,なかなか触手が伸びない方だ。

 ただし真の天才は違う。真の天才は,誰の手を借りるまでもなく,自分の頭の中に完成された“GOOD MUSIC”が鳴っていると言う。そうであればそれを忠実に表現しさえすれば良いのだ。
 それを見事に証明して見せたのが,ご存じ“天才”セロニアス・モンクの『ソロ・モンク』である。

SOLO MONK-2 セロニアス・モンクソロ・ピアノ・アルバムは全部で4枚あり,その全てが秀作に違いないが,管理人は『ソロ・モンク』が一番好きだ。
 正しく『ソロ・モンク』こそが“モンクス・ミュージック”の完成形! ソロ・ピアノ嫌いの特効薬!
 スタンダードの解釈に時折垣間見せる“アンニュイな”セロニアス・モンクを心より愛している。

PS セロニアス・モンクは管理人が考えるジャズ・ファンの終着駅。本当は“モンクス・ミュージック”がいかに素晴らしいかを絶賛すべきと思ったが,管理人にとっては『ソロ・モンク』のおかげでソロ・ピアノへの道が開けた重要盤。今回はソロ・ピアノの視点が“モンクス・ミュージック”に勝ったということでご理解を…。

 
01. DINAH
02. I SURRENDER, DEAR
03. SWEET AND LOVELY
04. NORTH OF THE SUNSET
05. RUBY, MY DEAR
06. I’M CONFESSIN’ (THAT I LOVE YOU)
07. I HADN’T ANYONE TILL YOU
08. EVERYTHING HAPPENS TO ME
09. MONK’S POINT
10. I SHOULD CARE
11. ASK ME NOW
12. THESE FOOLISH THINGS (REMIND ME OF YOU)
13. INTROSPECTION

 
THELONIOUS MONK : Piano

(コロムビア/COLUMBIA 1965発売/SRCS-9354)
(ライナーノーツ/マーティン・ウィリアムズ,成田正)
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