20191217 上原ひろみ LIVE 『上原ひろみ JAPAN TOUR 2019 SPECTRUM』 NO.2

 「上原ひろみ JAPAN TOUR 2019“SPECTRUM”」! LIVEレポート2日目の今夜はステージング編です。

 上原ひろみはJ-ジャズ界のTOPの1人である。一人で演奏しているはずなのに,右手と左手で連弾しているような雰囲気が出ている。目を瞑ると大人数で演奏しているかのような分厚い音。
 どんなアドリブを弾いてたか思い返してみようとしても思い出せないほど複雑にして,フレーズには遊び心が入っている。体を揺らして足を使って体全身で音楽を表現している。1曲弾き終える度に礼儀正しく深々と頭を下げる姿が目に焼き付いている。それにしても繊細な音楽である。やはり上原ひろみは女性ピアニストであった。

 上原ひろみの初めてのライブが「SPECTRUM TOUR」で良かったと思う。
 なぜなら管理人は上原ひろみのことをずっと「作曲家」だと思っていたが,完全ソロのステージを見たからこそ,上原ひろみとは「アドリブの人」だということが分かったから! まさか【GREEN TEA FARM】が聴けるとは超ラッキー!

 【RHAPSODY IN VARIOUS SHADES OF BLUE】でのめくるめくスペクタクルが『スペクトラム』! 上原ひろみがある種ゾーンに入っていた。
 頭に浮かんだイメージというかフレーズというか,上原ひろみがこれまで愛してきた音楽のストックが現われては消え,また姿を変えては現われて来る。上原ひろみ本人もコントロールできない意識の根底では最初の一音から最後の一音までがつながっている。

 ステージを見ていると上原ひろみチック・コリアではなくキース・ジャレットの方を感じてしまう。

 上原ひろみは唸る。そこがキース・ジャレットと同じ。
 上原ひろみは時折ピアノを立って弾く。身体をねじらせながらピアノを弾く。そこがキース・ジャレットと同じ。
 上原ひろみは長編作家である。ソロ・ピアノで10曲だけなのに2時間超えのコンサート。そこがキース・ジャレットと同じ。

 …って,前日に『SPECTRUM』ではなく『MUNICH 2016』を聴いた影響もある?
 「今日,この日,この場所でしか生まれない音楽を皆さんと一緒に探していけたらと思います。よろしくお願いします」。この言葉からもキース・ジャレットに通じる部分を感じてしまった。

 それにしても上原ひろみの「演奏の鬼」の部分と,MCでの“素の少女ぶり”とのギャップにやられてしまいました。
 「今日は12月とは思えぬとても暖かい陽気で,毎日寒暖差が激しい中…。何か面白いこと言ったんですね,今? 今日は暖かいですよね? こういう風に寒暖差が激しいとですね,体調を崩される方も多いと思います。皆さん,くれぐれもお身体には気を付けていただきたいと思いますけども,私は見ての通り元気です!」。
 「2年振りに福岡へ戻ってくることが出来て,多分2年前にも福岡に来る度に同じ話をしてしまうのですが,福岡と言えばラーメン。今日は少し突っ込んだラーメンの話をしたいと思います。私ラーメンがとても好きで今日もSHINSHINのラーメンをいただいてきたんですが,本当に今,世界中でラーメン・ブームで大都市は勿論,皆さんがきっと聞いたことのないような街でもラーメンが食べれるようになりました。それは私のような旅人にはとてもうれしいことで,今までだと食べれてもロサンゼルス,ニューヨーク,シカゴ,ロンドンぐらいだったんですね。でも最近はチェコのブルノという街やアメリカでもアトランタ,いろんな街でラーメンが食べれるようになりました。それは本当に凄くどこに行ってもホームの感じが出て,ロンドンには「ザ・豚骨」というお店があります。どんぶりに「骨」と書いてあります。ちょっと間違えちゃったかな,という感じはあるんですけど。で,やっぱりその豚骨ラーメンというのが一番世界中で愛されているそうです。やっぱり魚介のダシというのは向こうの方たちはそんなに魚のダシを食べることがないので少しやっぱり魚臭く感じてしまう中,やっぱり豚骨というのが一番喜んで食べていらっしゃると思うので,まぁその発祥の地に今日来たので,世界中で豚骨ラーメンを食べてきた身としては本当に感謝の気持ちでいっぱいです」。
 「特にですね。ニューヨークで私が一番最初に行ったラーメン屋さんは「めんちゃんこ亭」というラーメン屋さんなんですが,今でこそ「一風堂」や「一蘭」が世界中に進出するようになりましたが「めんちゃんこ亭」は1989年,今から30年前にニューヨークに1号店を出しています。なのでその勇気ある一歩,それのおかげで私は世界中でラーメンを食べられるので福岡のこの文化に心から感謝しています。そんな皆さんの何のためにもならない話…」。

 さて,この記事はLIVEレポートなので,ステージ後半のセットリストを報告しておきます。

上原ひろみ ソロピアノ ライヴ・アット・ブルーノート・ニューヨーク [DVD]
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アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION

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2ndセット:
07.ONCE IN A BLUE MOON
08.GREEN TEA FARM
09.RHAPSODY IN VARIOUS SHADES OF BLUE

アンコール:
10.SEPIA EFFECT

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