「スイングジャーナル」誌が,レコード会社各社の自薦ノミネート作品を基にして,国内で該当年度中に発売されたCD/LP/ビデオを対象に同誌委託の「ジャズ・ディスク大賞選考委員」によって選出される,日本ジャズ界に最も貢献した作品に贈られる「ジャズ・ディスク大賞」。
今回は1987年度(第21回)の発表です。
★【金賞】.スタンダード・タイム VOL.1 /
ウイントン・マルサリス
★【銅賞】.バド・アンド・バード /
ギル・エバンス&ザ・マンデイ・ナイト・オーケストラ
★【ボーカル賞】.ダイアン・シューア&カウント・ベイシー・オーケストラ /
ダイアン・シューア
★【編集企画賞】.ザ・コンプリート・ダイナ・ワシントン・オン・マーキュリー VOL.1(1946~49)VOL.2(1950~52) /
ダイナ・ワシントン
★【制作企画賞】.ジョージ川口プレイズ・ハービー・ハンコック /
ジョージ川口
★【録音賞】.マジカル・トリオ1 /
ジェームズ・ウイリアムス~レイ・ブラウン~アート・ブレイキー
ウイントン・マルサリスの『STANDARD TIME,VOL.1』が【金賞】受賞。。
『STANDARD TIME,VOL.1』は「新伝承派」のウイントン・マルサリス“らしい”スタンダード集で,演奏の質が素晴らしい。
そうして「現在進行形のジャズの伝統」を演奏している点が何にも増して素晴らしい。1987年という時代の空気感を身にまとった,真新しいスタンダード集として聴けてしまう。
ただし前面に出ているのは,偉大なスタンダード・タイムに対する「新伝承派」としてのリスペクトなのである。
コメント
久しぶりに「アドリブログ」をのぞきました。
私の1987年と言えば、ちょうど40歳でした。人生の中で一番仕事をしていた時期であり、同時にまたいろいろな意味おいて、一番迷っていた時期でもあったのでしょう。
この1987年は、5,8,12月と、3回も福井の永平寺に坐禅修行に出かけています。さきほどテレビを観ていたところ「禅寺修行始めてみました」という番組があり、72時間に渡って人物スケッチをするものでした。
1987年8月でした。永平寺帰りの福井市内の街外れに、アートブレーキー・ジャズメッセンジャーズの「危険な関係のブルース」をかすかに耳にしました。高校時代、ドラムスティックを手に、擦り切れるほどレコードを聴き続けた想い出があります。
「映画」にもしびれました。この映画によって、ジェロール・フリップとジャンヌ・モローの大フアンとなったものです。
shuriさん,コメントありがとうございました♪
shuriさんの40歳の思い出の1ページにアート・ブレイキーがあったのですね。そして「危険な関係のブルース」から高校生のドラ息子へとトリップした気持ちは分かりますが,禅や映画へのトリップする感じは私にはまだまだです。
こちらこそご無沙汰してすみません。お元気なのは何よりでした。また「ひらお」での熱きジャズ談義できる日を楽しみにしています。