「スイングジャーナル」誌が,レコード会社各社の自薦ノミネート作品を基にして,国内で該当年度中に発売されたCD/LP/ビデオを対象に同誌委託の「ジャズ・ディスク大賞選考委員」によって選出される,日本ジャズ界に最も貢献した作品に贈られる「ジャズ・ディスク大賞」。
今回は1988年度(第22回)の発表です。
★【ボーカル賞】.リユニオン /
メル・トーメ&マーティ・ペイチ
★【日本ジャズ賞】.プレイズ・マイルス&ギル /
高橋達也と東京ユニオン
★【編集企画賞】.ラスト・コンサート~完全盤 /
モダン・ジャズ・カルテット
★【制作企画賞】.ダブル・エクスポージャー /
佐藤允彦フィーチャリング・エディ・ゴメス&スティーブ・ガッド
★【録音賞(海外)】.カウント・ベイシーに捧ぐ /
ジーン・ハリス
★【最優秀ビデオ賞】.ブルース・アンド・スイング /
ウイントン・マルサリス
キース・ジャレット・トリオの『枯葉』が【銅賞】受賞。。
個人的に『枯葉』が【銅賞】とは納得できない。キース・ジャレット・トリオの大量名盤群の中でも『枯葉』の演奏力が頭一つ分抜け出していると思うからだ。
そう。『枯葉』の全トラックが横並びの名演ばかり。『枯葉』の全楽曲が『枯葉』全体の代表曲であり,キース・ジャレット・トリオの代表曲である。
スタンダードがスタンダードの新アレンジとして演奏されるではなく,スタンダードがキース・ジャレット・トリオのオリジナル曲として演奏されるような感覚がある。
かつてフリー・ジャズの洗礼を通過してきた,キース・ジャレット,ゲイリー・ピーコック,ジャック・デジョネットの名手3人がトリオを組んだからこそ表現できた「スタンダードはこういう言語で演奏されるべきである」という確たる信念がベースにあるのだと思う。
キース・ジャレット・トリオの「押し付け」から「お」が取れたら「しつけ」に変わる。全てのジャズ・ファンはキース・ジャレット・トリオの「しつけ」を受けてこそ成長できる!
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