「スイングジャーナル」誌が,レコード会社各社の自薦ノミネート作品を基にして,国内で該当年度中に発売されたCD/LP/ビデオを対象に同誌委託の「ジャズ・ディスク大賞選考委員」によって選出される,日本ジャズ界に最も貢献した作品に贈られる「ジャズ・ディスク大賞」。
今回は1990年度(第24回)の発表です。
★【金賞】.ザ・ゲイト・イズ・オープン /
ゲイリー・トーマス
★【銅賞】.ドリーム・キーパー /
チャーリー・ヘイデン&リベレイション・ミュージック・オーケストラ・ウイズ・オークランド・ユース・コーラス
★【ボーカル賞】.カーメン・シングス・モンク /
カーメン・マクレエ
★【日本ジャズ賞】.ランドゥーガ~セレクト・ライヴ・アンダー・ザ・スカイ ’90 /
佐藤允彦
★【編集企画賞】.ジャズ・イン・パリ(Odeon)
★【制作企画賞】.ナウズ・ザ・タイム・ワークショップ(Fun)
★【制作企画賞】.バック・オン・マイ・フィンガーズ /
本田竹曠
★【録音賞(海外)】.ネイティブ・ハート /
トニー・ウイリアムス
★【最優秀ビデオ賞】.リー・リトナー&フレンズ・ライブ Vol.1&2 /
リー・リトナー
ゲイリー・トーマス強し! 『バイ・エニー・ミーンズ・ネセサリー』が【銅賞】受賞→『ザ・ゲイト・イズ・オープン』が【金賞】受賞→来年度には「ジャック・デジョネット・スペシャル・エディション」の『アース・ウォーク』で【金賞】受賞。
加えてジェリ・アレンも来た。時代は「M-BASE」である。
なのに佐藤允彦が【日本ジャズ賞】で受賞したのは『ランドゥーガ~セレクト・ライヴ・アンダー・ザ・スカイ ’90』での“民謡”であった。
そう。「伝統と革新」にフォーカスした1990年代の幕開けにふさわしいラインナップ。一皮むけた「伝統と革新」の表現手法もジャズなのである。
コメント