「スイングジャーナル」誌が,レコード会社各社の自薦ノミネート作品を基にして,国内で該当年度中に発売されたCD/LP/ビデオを対象に同誌委託の「ジャズ・ディスク大賞選考委員」によって選出される,日本ジャズ界に最も貢献した作品に贈られる「ジャズ・ディスク大賞」。
今回は1991年度(第25回)の発表です。
★【金賞】.アース・ウォーク /
ジャック・デジョネット・スペシャル・エディション
★【ボーカル賞】.ユー・ガッタ・ペイ・ザ・バンド /
アビー・リンカーン・ウイズ・スタン・ゲッツ
★【日本ジャズ賞】.プレイズ・ビ・バップ Vol.1 /
富樫雅彦 & J.J.スピリッツ
★【制作企画賞】.シャキルの戦士 /
デビッド・マレイ~ドン・プーレン~スタンリー・フランクス~アンドリュー・シリル
★【録音賞(海外)】.ドン・キホーテ /
チャールス・ファンブロー
★【録音賞(国内)】.アース・ウォーク /
ジャック・デジョネット・スペシャル・エディション
★【最優秀ビデオ賞】.ジョン・コルトレーンの世界 /
ジョン・コルトレーン
ジャック・デジョネット・スペシャル・エディションの『アース・ウォーク』が【金賞】受賞。
出すアルバムが全て絶賛されてきたジャック・デジョネットの「スペシャル・エディション」。そんな「スペシャル・エディション」が,史上最高のアルバムを作ったのだから【金賞】受賞も当然だと思う。
アルバム毎にほぼメンバーが入れ替わってきた「スペシャル・エディション」。『アース・ウォーク』のフロントは,ゲイリー・トーマスとグレッグ・オズビーのツイン・サックスに,新加入のマイケル・ケインのキーボード。
ゲイリー・トーマスとグレッグ・オズビーがクリエイティブ。そんな2人の熱演をスケール豊かに包み込み,最終的な音の表情を作り上げるマイケル・ケインが八面六臂の大活躍。
トンガリ系でぶっ飛び系なのに,最新テクノロジー化された手作りの音がそこはかとなく温かい。ジャック・デジョネット=素晴らしいセンスの“音楽家”爆発アルバムである。
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