スイングジャーナル読者が選ぶジャズ名盤ベスト100-14

 スイングジャーナル誌2001年1月号で実施された読者アンケート企画「21世紀に残したい読者が選ぶ名盤ベスト100」のスーパーカウントダウン。それが「スイングジャーナル読者が選ぶジャズ名盤ベスト100」。
 今回は31~35位の発表です。
 


 
メロディ・アット・ナイト,ウィズ・ユー★35.メロディ・アット・ナイト,ウイズ・ユー
キース・ジャレット
 
 


 
静かなるケニー★34.静かなるケニー
ケニー・ドーハム
 
 


 
モーニン★33.モーニン
アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ
 
 


 
スタン・ゲッツ・プレイズ★32.スタン・ゲッツ・プレイズ
スタン・ゲッツ
 
 


 
星影のステラ★31.星影のステラ
キース・ジャレット
 
 


 
 キース・ジャレットトリオの『星影のステラ』がランクイン

 『星影のステラ』の成功があったからこそ,キース・ジャレットトリオライブ盤ばかりをレコーディングするようになったと思う。

 それぐらいの集中力。完全燃焼するアドリブ。こんな解釈で過去にスタンダードが演奏されることがあったであろうか?
 ただし『星影のステラ』は,余りにも完璧で美しすぎた。これは最高レベルの中での優劣の話にあるが,最初から「究極の完成形」を見せられてしまったので,後は「いじる外に道はない」の選択肢の狭さが惜しまれる。

 さて,もう1枚の『メロディ・アット・ナイト,ウイズ・ユー』については,キース・ジャレットソロ・ピアノという紹介よりも,慢性疲労症候群からの「カムバック作」という紹介が優勢であろうが,実際にはカムバックを見据えた演奏にはほど遠い「リハビリ中のリハーサル作」と紹介するのが,より正確な紹介だと思っている。

 “名盤”『星影のステラ』と“迷盤”『メロディ・アット・ナイト,ウイズ・ユー』が同列の評価だったとはキース・ジャレットのマニアとしては悲しくなってしまった。

 『メロディ・アット・ナイト,ウイズ・ユー』が名盤で有り得る理由は,そのソロ・ピアノキース・ジャレットの指で奏でられているという1点だけであって,仮に「キースキースたる演奏」という理由で評価されるのであれば,ランク外とされた他のキース・ジャレット作品が浮かばれない。

 『メロディ・アット・ナイト,ウイズ・ユー』の信奉者たちよ。復帰作のご祝儀は“天才”キース・ジャレットには非礼にあたる。“ジャズ・ピアニストキース・ジャレットだけを拝聴せよ!

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