MODERN JAZZ BEST SELECTION TOP500-30

 《 アメリカが生んだ文化・芸術であるジャズは,国の歩みと同様に,融合,発展,解放,そして時には模索と,最も人間臭い過程を繰り返してきた。
 『ジャズ名曲なし,名演あるのみ』の言葉通り,瞬時のインプロヴィゼーションに自己の感性と創造性の全てを賭けたアーティストたちの演奏は,テンションとなり,リラクゼイションとなって漂い流れる。
 そして,最も人間的な文化所産であるが故に,時代を超えた生命力を持ち続けているのだ。
 ジャズは生きている。モダン・ジャズ珠玉の名演。 》

 「MODERN JAZZ BEST SELECTION TOP500」。
 今回は346位~350位の発表です。
 


 
エリック・ドルフィー・アット・ザ・ファイヴ・スポット Vol.1+1★350.THE PROPHET
AT THE FIVE SPOT, VOL.1
エリック・ドルフィー
 


 
ジャズ・アット・マッセイ・ホール(SHM-CD)★348.ALL THE THINGS YOU ARE/52ND STREET THEME
JAZZ AT MASSEY HALL, VOL.1
チャーリー・パーカー
 


 
Gettin Around★348.MANHA DE CARNAVAL
GETTIN’ AROUND
デクスター・ゴードン
 


 
★346.SEVEN STEPS TO HEAVEN
SEVEN STEPS TO HEAVEN
マイルス・デイビス
 


 
バラード★346.IT’S EASY TO REMEMBER
BALLADS
ジョン・コルトレーン
 


 
 エリック・ドルフィーの【ザ・プロフェット】を楽しめれば,ジャズ好きも本物である。テーマの異様さとアドリブの連発など「厳しい」演奏が続いている。
 そんなジャズ・ファンにとっての“試金石”である【ザ・プロフェット】が350位とは実に素晴らしい。狙っても座れない絶妙の座席。出来すぎたシナリオである。

 【ザ・プロフェット】の上には,まだ349の名演がある。【ザ・プロフェット】の厚い壁! この厚い壁を乗り越えた者だけが,残る349の名演に触れることができる。もっともっとジャズの高みを目指せるか,それともジャズ・ファンをあきらめるか?

 【ザ・プロフェット】を避けてジャズの山頂を目指そうとも,途中で息切れするであろう。「急がば回れ」だ! 道先案内人=エリック・ドルフィーアルト・サックスと格闘できる者だけが「違いの分かる男」へと成長できる!

アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION

コメント

  1. よし より:

    「違いの分かる男」ってコーヒーの味だけではなかったようですね。
    ジャズ喫茶ではコーヒーの味の違いよりも、ドルフィーを聞き分ける耳の違いが重要に思えます。
    【ザ・プロフェット】でジャズの山頂を目指してみようかな。

  2. セラビーセラビー より:

    よしさん,コメントありがとうございます♪
    ジャズ喫茶では舌よりも耳ですよね。私は舌&耳に加えて目も大切です。なぜならジャズ喫茶ではSJ誌を読み続けているから。ジャズを聴きに行っているのか,コーヒーを飲みに行っているのか,はたまたジャズ本を読みに入っているのか?
    私はまだ「違いの分かる男」になれていません。【ザ・プロフェット】久々に聴いてみようっと。

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