《 アメリカが生んだ文化・芸術であるジャズは,国の歩みと同様に,融合,発展,解放,そして時には模索と,最も人間臭い過程を繰り返してきた。
『ジャズに名曲なし,名演あるのみ』の言葉通り,瞬時のインプロヴィゼーションに自己の感性と創造性の全てを賭けたアーティストたちの演奏は,テンションとなり,リラクゼイションとなって漂い流れる。
そして,最も人間的な文化所産であるが故に,時代を超えた生命力を持ち続けているのだ。
ジャズは生きている。モダン・ジャズ珠玉の名演。 》
「MODERN JAZZ BEST SELECTION TOP500」。
今回は201~205位の発表です。
★205.EVERYTIME WE SAY GOODBYE
/ MY FAVORITE THINGS /
ジョン・コルトレーン
★205.ONCE IN A WHILE /
A NIGHT AT BIRDLAND VOL.1 /
アート・ブレイキー
★204.HAITIAN FIGHT SONG /
THE CROWN /
チャールス・ミンガス
★201.J MOOD /
J MOOD /
ウィントン・マルサリス
★201.YESTERDAYS /
BASS ON TOP /
ポール・チェンバース
★201.SUMMERTIME /
MY NAME IS ALBERT AYLER /
アルバート・アイラー
ジョン・コルトレーンの【エヴリタイム・ウィ・セイ・グッドバイ】がランクイン。『マイ・フェイヴァリット・シングス』の中では最もマイナーであろう【エヴリタイム・ウィ・セイ・グッドバイ】をこの順位に押し上げるとは,流石は“耳利き”のジャズ・スポット・マスターたちによるランキングである。
『マイ・フェイヴァリット・シングス』を一枚通して聴くと強く感じるだろうが“熱狂の”【マイ・フェイヴァリット・シングス】と【サマータイム】に挟まれた【エヴリタイム・ウィ・セイ・グッドバイ】は“往年のジャズ・ムーディー”で満ちている。この“格別の美味しさ”を聴き逃さないでほしい。“異国情緒なジャズ風味”が大好きです。
コメント
『マイ・フェイヴァリット・シングス』。いいですよね。ジョン・コルトレーンのソプラノがもちろん最高なのですが,私的にはエルヴィン・ジョーンズとマッコイ・タイナーの演奏があればこその名演だと思いますが。
のぶひでさん,コメントありがとうございます♪
仰るとおりです。エルヴィン・ジョーンズとマッコイ・タイナーの「好サポートなのに個性的な演奏」がジョン・コルトレーン・カルテットの旨みを何倍にも深めています。そしてコルトレーンが絶好調!