《 アメリカが生んだ文化・芸術であるジャズは,国の歩みと同様に,融合,発展,解放,そして時には模索と,最も人間臭い過程を繰り返してきた。
『ジャズに名曲なし,名演あるのみ』の言葉通り,瞬時のインプロヴィゼーションに自己の感性と創造性の全てを賭けたアーティストたちの演奏は,テンションとなり,リラクゼイションとなって漂い流れる。
そして,最も人間的な文化所産であるが故に,時代を超えた生命力を持ち続けているのだ。
ジャズは生きている。モダン・ジャズ珠玉の名演。 》
「MODERN JAZZ BEST SELECTION TOP500」。
今回は同率184位の6トラックの発表です。
★184.BESAME MUCHO
/ THE ART PEPPER QUARTET /
アート・ペッパー
★184.LOVE FOR SALE /
SOMETHIN’ ELSE /
キャノンボール・アダレイ
★184.ON GREEN DOLPHIN STREET /
KELLY BLUE /
ウイントン・ケリー
★184.SPEAK LIKE A CHILD /
SPEAK LIKE A CHILD /
ハービー・ハンコック
★184.THE GIRL FROM IPANEMA /
GETZ/GILBERTO /
スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト
★184.WISE ONE /
CRESCENT /
ジョン・コルトレーン
ハービー・ハンコックの【スピーク・ライク・ア・チャイルド】がランクイン。
新主流派時代の傑作群の中でも“ムーディな叙情派の最右翼”【スピーク・ライク・ア・チャイルド】は「WITH STRINGS」ではないのに「ウィズ・ストリングス」っぽく聴こえてしまう“ギル・エヴァンスへの傾倒ぶり”が感じられる見事なホーン・アレンジがハイライト!
3管セクステットのアンサンブルを従えたハービー・ハンコックのアドリブが“グイグイ”来る。静かなのに熱い語り口。静かなのに躍動してる。深い水の泉の底でアイディアがうずまいている。
そう。【スピーク・ライク・ア・チャイルド】でのハービー・ハンコックのピアノが“息を呑むほどに”美しい。
【スピーク・ライク・ア・チャイルド】には,マイルス・スクールの“優等生”だったハービー・ハンコックの面影が色濃く残されている。
コメント
昨日聴いてたんですよね、マイルスの枯葉。キャノンボール名義だけど、マイルスだと思ってしまいます。
BLUE LIFEさん,コメントありがとうございます♪
やっぱり【枯葉】であればマイルスが最高なのですが,すっかり電化マイルスづいてる私には【枯葉】のマイルスが受け入れ難く思う日があるのです。
マイルあるあるということでお許し願います。
私の記憶に間違いがなければ「世界で最も多くの回数ラジオでかかった楽曲」世界一の【イパネマの娘】ですが、ジャズ喫茶マスターにかかると184位ですか。頑固オヤジならではのランキングだと思います。
のぶひでさん,コメントありがとうございます♪
のぶひでさんの記憶通りの世界一の楽曲です。私はジャズ喫茶マスターたちはランク外にするのかと思いましたが184位。
ボサノヴァでも184位なのはゲッツの快演によるところ大です。ゲッツ主導の【イパネマの娘】が世界一の称号ゲッツはJAZZファンの誇りです!