《 アメリカが生んだ文化・芸術であるジャズは,国の歩みと同様に,融合,発展,解放,そして時には模索と,最も人間臭い過程を繰り返してきた。
『ジャズに名曲なし,名演あるのみ』の言葉通り,瞬時のインプロヴィゼーションに自己の感性と創造性の全てを賭けたアーティストたちの演奏は,テンションとなり,リラクゼイションとなって漂い流れる。
そして,最も人間的な文化所産であるが故に,時代を超えた生命力を持ち続けているのだ。
ジャズは生きている。モダン・ジャズ珠玉の名演。 》
「MODERN JAZZ BEST SELECTION TOP500」。
今回は122~124位の発表です。
★124.MY ONE AND ONLY LOVE /
ART TATUM – BEN WEBSTER /
アート・テイタム~ベン・ウェブスター
★124.MY FUNNY VALENTINE /
CHET BAKER SINGS /
チェット・ベイカー
★123.MY FUNNY VALENTINE /
SONNY STITT PLAYS ARRANGEMENTS FROM THE PEN OF QUINCY JONES /
ソニー・スティット
★122.A NIGHT IN TUNISIA /
A NIGHT AT BIRDLAND VOL.1 /
アート・ブレイキー
「モダン・ジャズ・ベスト・セレクション・トップ500」のランキング唯一の同名曲の連続ランキング。124位と123位の【MY FUNNY VALENTINE】。
チェット・ベイカーの【MY FUNNY VALENTINE】は,これぞチェット・ベイカーの代名詞。いいや,ジャズ・ボーカルの代名詞。甘く中性的な歌声がクセになる&ジャズ・ヴォーカル・ファンなら誰もが知っている名演である。
方やソニー・スティットの【MY FUNNY VALENTINE】は,聴き様によって,ソニー・スティットの名演であり,クインシー・ジョーンズの名演であり,チャーリー・パーカーの名演でもある。ソニー・スティットのアルト・サックスが秀逸である。
こうも毛色が異なる2曲の【MY FUNNY VALENTINE】が同評価。これぞ「モダン・ジャズ・ベスト・セレクション・トップ500」を追いかける醍醐味を実感できる。
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