《 アメリカが生んだ文化・芸術であるジャズは,国の歩みと同様に,融合,発展,解放,そして時には模索と,最も人間臭い過程を繰り返してきた。
『ジャズに名曲なし,名演あるのみ』の言葉通り,瞬時のインプロヴィゼーションに自己の感性と創造性の全てを賭けたアーティストたちの演奏は,テンションとなり,リラクゼイションとなって漂い流れる。
そして,最も人間的な文化所産であるが故に,時代を超えた生命力を持ち続けているのだ。
ジャズは生きている。モダン・ジャズ珠玉の名演。 》
「MODERN JAZZ BEST SELECTION TOP500」。
今回は86~89位の発表です。
★89.LIKE SOMEONE IN LOVE /
ERIC DOLPHY AT THE FIVE SPOT VOL.2 /
エリック・ドルフィー
★89.MISTY /
ERROLL GARNER PLAYS MISTY /
エロール・ガーナー
★88.NOW’S THE TIME /
NOW’S THE TIME /
チャーリー・パーカー
★86.SOMEDAY MY PRINCE WILL COME /
BILL EVANS AT MONTREUX JAZZ FESTIVAL /
ビル・エヴァンス
★86.GOLDEN EARRINGS /
RAY BRYANT TRIO /
レイ・ブライアント
レイ・ブライアントの“超名演”【ゴールデン・イアリング】がランクイン。
管理人が頼まれて作るジャズのベストCDには【ゴールデン・イアリング】が大抵入っている。理由はジャズ初心者にジャズ好きになってもらうには最適だと思うから。
そう。【ゴールデン・イアリング】は,日本人好みのマイナー調にして,さらっと“切なげに”美メロを歌い上げる“キラー・チューン”。初めて聴いてもいいし,繰り返し聴き返してもいい。スウィンギーで楽しくもありロマンティックでもある。
“完璧な演奏”という評価はジャズの場合,必ずしもいい意味ではないのだが【ゴールデン・イアリング】については“完璧な演奏”としか言いようがない。
「ここはこのように弾いてほしい」。「このタメ。そうそう」。【ゴールデン・イアリング】の聴き所とは“痒いところに手の届く”ピアノにある。
ピアノ・トリオなのにベースとドラムは耳に入ってこない。一心にレイ・ブライアントのピアノだけを追ってしまう。
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