《 アメリカが生んだ文化・芸術であるジャズは,国の歩みと同様に,融合,発展,解放,そして時には模索と,最も人間臭い過程を繰り返してきた。
『ジャズに名曲なし,名演あるのみ』の言葉通り,瞬時のインプロヴィゼーションに自己の感性と創造性の全てを賭けたアーティストたちの演奏は,テンションとなり,リラクゼイションとなって漂い流れる。
そして,最も人間的な文化所産であるが故に,時代を超えた生命力を持ち続けているのだ。
ジャズは生きている。モダン・ジャズ珠玉の名演。 》
「MODERN JAZZ BEST SELECTION TOP500」。
今回は16~20位の発表です。
★20.TAKE FIVE /
TIME OUT /
デイヴ・ブルーベック
★19.SOMEDAY MY PRINCE WILL COME /
SOMEDAY MY PRINCE WILL COME /
マイルス・デイビス
★18.MILESTONES /
MILESTONES /
マイルス・デイビス
★17.MY FOOLISH HEART /
WALTZ FOR DEBBY /
ビル・エヴァンス
★16.LEFT ALONE /
LEFT ALONE /
マル・ウォルドロン
マル・ウォルドロンの【レフト・アローン】がランクイン。【レフト・アローン】に“嗚咽”してしまう。“悲しみで掻きむしる”強烈なパワーが秘められている。
ジャッキー・マクリーンの“すすり泣き”にも等しい“枯れた”サックスの味わい。
伝えようとする“その何か”は定かではないが,それでも“その何か”を必死に伝えようとする,ジャッキー・マクリーンの“内省的な熱情”だけは,痛いほど伝わってくるのである。
結果論ではあるが【レフト・アローン】のサックス奏者はジャッキー・マクリーン以外には考えられない。
ジャッキー・マクリーンのアルト・サックスについては批評したくない。正直,どこかをいじると全体のバランスが崩れそうで恐いのだ。
それで管理人は【レフト・アローン】については,マル・ウォルドロンのこの演奏が“頭のテッペンから足の先まで”パーフェクトと信じて疑わないことに決めている。
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