「スイングジャーナル」誌が,レコード会社各社の自薦ノミネート作品を基にして,国内で該当年度中に発売されたCD/LP/ビデオを対象に同誌委託の「ジャズ・ディスク大賞選考委員」によって選出される,日本ジャズ界に最も貢献した作品に贈られる「ジャズ・ディスク大賞」。
今回は1981年度(第15回)の発表です。
★【ボーカル賞】.サラ・ボーン・アンド・ザ・カウント・ベイシー・オーケストラ / サラ・ボーン
★【録音賞(海外)】.フォーク・ソングス /
チャーリー・ヘイデン~ヤン・ガルバレク~エグベルト・ジスモンチ
★【録音賞(国内)】.マンハッタン・スカイライン /
宮野弘紀
★【編集企画賞】.アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ1961~ライブ・イン・ジャパン VOL.1&2 / アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ
ウェザー・リポート在籍中のジャコ・パストリアスがリリースした6年振りのソロ・アルバム『ワード・オブ・マウス』が【金賞】受賞。ジャコ・パストリアス個人としては3年連続の【金賞】受賞。
ウェザー・リポートはコロンビアと契約中。にも関わらずジャコ・パストリアスが契約したのはコロンビアのライバルであるワーナー・ブラザーズ。コロンビアが激怒しワーナー・ブラザーズが大喜びした『ワード・オブ・マウス』であったが,内容のぶっ飛び具合にワーナー・ブラザーズも混乱した,という曰くつきの大名盤。
こんな逸話こそが,大手レコード会社でさえ理解できなかったジャコ・パストリアスの先進性の証し!
壮大すぎるオーヴァー・ダビングの生々しさと常人にはとても考えつかないビッグ・バンドでの高速4ビート!
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